【簿記2級】売上原価対立法、割引・割戻、商品評価損・棚卸減耗損

商業簿記(解説)
タカ
タカ

商品売買で3級に勉強した内容は以下の記事を参考にしてください。

(内容)三分法・分記法・クレジット売掛金

(簿記3級)一般商品売買がスッキリ理解できる4つのポイント!
一般商品売買は簿記の基礎になる取引です。 ここをしっかり理解することが今後の理解に繋がります。 一般商品売買を理解するポイントは4つです。①分記法と三文法の違い②割戻と戻りについて③「諸係り」について④「掛け取引」について 今回のブログを読んでいただけると、一般標品売買をすっきり理解できます。


今回は一般商品売買の中でも2級の新範囲の「売上の計上時期」「売上原価対立法」「棚卸減耗」「商品評価損」を解説します。


今回の内容はどれも重要で特に棚卸減耗・商品評価損総合問題で聞かれる可能性は非常に高い問題です


今回のポイント
・売上の計上時期の4項目
・売上原価対立法の仕訳
・割引き、割戻し
・棚卸減耗、商品評価損


今回の内容は総合問題に直結する問題ですので、最後まで読んでいただけると総合問題の点数に直結しますよ!


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売上の計上時期(認識基準)

釣りをしている人のイラスト(釣り堀)


売上げを計上するタイミングにはいくつかの考え方があります。


引渡基準
商品を相手に引き渡した時点で売上(収益)を計上する基準
出荷基準
商品を自社から出荷した日に売上(収益)を計上する基準
検収基準
商品を売り上げ、相手方が商品を検収した時点で売上(収益)を計上する基準


タカ
タカ

それぞれ売上(収益)を計上するタイミングが違うので気を付けてください。

ニャット
ニャット

引渡基準と出荷基準の具体的な違いは?

タカ
タカ

引渡基準は顧客の手に渡った時点を基準とし、出荷基準は自社の手から離れた時点を基準とする考え方です。


 A社に対して商品¥1,000を発送し、代金は掛けとした。なお当店は検収基準を採用している。

仕訳なし



 上記商品についてA社が検収を終了した旨が届いた。

(売 掛 金)1,000/(売   上)1,000



※検収基準では商品の発送時点では売上の計上は行わない。



売上原価対立法

海外企業との対立のイラスト


売上原価対立法とは商品を仕入れたとき商品(資産)の増加として処理し、売り上げた時点売上げを計上し、商品の原価商品から売上原価の振り替える方法です。


仕入れたとき


商品を仕入れたときは商品(資産)増加として処理します。


 商品¥500を掛けで仕入れた。

商   品)500/(買 掛 金)500←原価


売り上げたとき


商品を売り上げた時売上を計上するとともに商品売上原価に振り替えます。


 ¥500で仕入れた商品を¥1,000で売り上げた。

         (売 掛 金) 1,000/(売  上)1,000←売価
         (売 上 原 価 )      500    (商  品)   500←原価


返品を受けたとき


売上原価対立法で返品(売上戻し)を受けたときは、売上をマイナスするとともに、該当する減価もマイナスする。


例 上記で売り上げた商品100円の売上戻りを受け、掛けと相殺した。

            (売 上)100(売 掛 金)100
            (商 品) 50 (売上原価) 50⇐商品の仕入れ+売上原価の
                           マイナス


割戻し・割引き

割引シールの貼られたお肉のイラスト


割戻


割戻しとは大量購入等により一定のキックバックをうける(する)ことを会計上いいます。売上高や仕入高のマイナスの処理を行います。


仕入れ側⇒仕入割戻、売上側⇒売上割戻



 A社はB社へ商品¥1,000を売り上げたが100円の割戻を行い、掛けと相殺した。

A社の仕訳
          (売   上)100/(売 掛 金)100

B社の仕訳
          (買 掛 金)100/(仕   入)100


割引き


割引きとは早期の代金の支払いによる金利の減免を受ける(する)ことです。


仕入割引」・「売上割引」勘定を使って処理します。


仕入れ側⇒仕入割引、売上側⇒売上割引

(但しこれらは営業外収支になります。これについては後ほどまた解説します。)


例 A社はB社への¥10,000の買掛金の支払いにつき早期の支払いのため2%の割引を受け残額については小切手を振り出した。

A社の仕訳
        (買 掛 金)10,000/(仕 入 割 引)   200
                    (当 座 預 金)9,800

B社の仕訳
        (現   金)9,800/(売 掛  金)10,000
        (売 上 割  引)200



売上原価の算定

表計算ソフトのイラスト


ニャット
ニャット

「売上原価の算定」の3級に勉強した内容は以下の記事を参考にしてね。

【簿記3級】総合問題の最重要項目・「売上原価」について徹底解説!+消費税の処理方法
「売上減価」の算定については減価償却同様決算の中心的な処理の1つです。 今回はかなり丁寧に解説しています。 複数回読んでいただければしっかり理解できるとおもいます。 ポイント ・売上原価の仕訳の理解 ・消費税の処理

棚卸減耗損

万引きのイラスト


期末になると各企業は商品の棚卸をします。この棚卸によって確認した数量実地棚卸数量といいます。



一方、商品有高帳に確認した数量帳簿棚卸数量といいます。両者は一致しなければなりませんが、紛失や盗難等の様々な原因により一致しないことがあります。



実地棚卸数量が帳簿棚卸数量より減少した場合、この差を棚卸減耗といい、その金額を棚卸減耗損(費用)といいます。そして繰越商品(資産)を減少させます。




実地棚卸=棚卸によって実際に確認した棚卸数量
帳簿棚卸商品有高帳によって確認した棚卸数量



棚卸減耗損=商品単価×(帳簿棚卸数量実地棚卸数量



 決算に伴い棚卸を行ったところ実地棚卸数量は98個であったが帳簿棚卸収量は100個であった。なお、商品の単価は100円である。

          (棚卸減耗損)200/(繰越商品)200

※(100個ー98個)×@100=200
※棚卸減耗については販管費及び一般管理費に表示します。詳細は後に解説します。


商品評価損

在庫を抱えた人のイラスト


商品を仕入れたのはいいですが、倉庫で保管している間に商品が痛んだりして商品価値が下がってしまうことがあります。


その場合は帳簿価額を商品を時価または将来販売可能な価格(=正味売却価額といいます。)まで下げてやる必要があります。


この棚卸商品の帳簿価額から正味売却可能価額との差額については商品評価損(費用)として処理し、繰越商品を減額してやる必要があります。

(正味売却可能価額については問題文に指示があります。)


ニャット
ニャット

正味売却価額って時末時点の時価のこと?

タカ
タカ

厳密には違います。期末時点の時価で商品が将来売れるとは限りません。ただし、問題によっては正味売却価額を時価として解く場合も考えられます。問題文に従ってください。


商品評価損=実地棚卸数量×(帳簿価額ー正味売却可能価額)


 繰越商品の帳簿価額の単価は¥100であったが、正味売却可能価額は¥80であった。なお実地棚卸数量は98個であった。

           (商品評価損)1,960/(繰越商品)1,960

※(¥100ー¥80)×98個=1,960
※商品評価損については売上原価に表示します。詳細は後に解説します。


解答テクニック

タカ
タカ

問題を解く際は下記の図の面積を求めるようにしてください。

ニャット
ニャット

これなら簡単に求められるね。

まとめ

売上計上のタイミング

引渡基準
商品を相手に引き渡した時点で売上(収益)を計上する基準
出荷基準
商品を自社から出荷した日に売上(収益)を計上する基準
検収基準
商品を売り上げ、相手方が商品を検収した時点で売上(収益)を計上する基準

一般商品売買・割り戻り・割り戻しの仕訳のまとめ

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売上原価の算定

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