【簿記2級】新範囲「サービス業」の会計処理を理解しよう!

2級 商業簿記

今回のメインの内容は「サービス業」会計処理について解説します。

現在日本社会はサービス業の割合が非常に多くなっております。

特にGDPに対して約7割も占める状況です。

GDPの7割を占めるサービス業。その事業成長を促進する働き方改革とは
わが国の成長力を押し上げるためには、GDPの約7割を占めるサービス業の成長が必要不可欠である。しかし深刻な人手不足や生産性改善策の停滞など、サービス業の成長を阻む課題は少なくない。現場の働き方改革を実現する手立てはどこにあるのか。そこで今回は、経営コンサルタント時代に回転寿司チェーン「あきんどスシロー」を業界No.1企...

 

実務に直結する内容ですので今回の内容はぜひともしっかり押さえましょう。


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商品の払出単価の計算

女子の体操競技のイラスト(平均台)


タカ
タカ

3級の復習は以下のページからお願いします。(先入先出法・移動平均法)


【できないと簿記3級に合格できません!】商品有高帳・固定資産帳
「商品有高帳」は記帳方法や計算方法について複数の方法が存在します。 商品有高帳は3級では必須の内容です。 ここができないと、合格できないといっても過言ではありません。 頑張りましょう。 今回のポイント ・商品有高帳の記入方法 ・商品有高帳の払出単価の計算方法 ・商品有高帳の売上総利益の計算方法 ・固定資産台帳の記入方法


総平均法


総平均法一定期間における総平均単価をもとめて、商品の払出単価とする方法です。


例 以下の取引の売上原価を総平均法を求めなさい。 
   5月10日 仕入 100個 @¥1,500
   7月20日 仕入 150個 @¥1,200
 10月15日 売上 200個 @¥2,000
 12月20日 仕入 250個 @¥1,080
   2月10日 売上 200個 @¥2,000


平均単価:(100個×¥1,000+150個×¥1,200×250個×¥1080)/(100個+150個+250個)=@¥1,100
売上原価:1,100×400個=¥440,000


サービス業

教室で勉強をする子どもたちのイラスト


簿記では商品売買を基本とした商売を基本としていますが、上記の通り近年ではサービス業の割合が大きくなっています。


サービス業とは商品の売買でない教育、宅配、飲食といった物理的でない商売のことです。


このような物理的でない提供をサービスといいますが、会計上は「役務」といいます。


サービスの処理


サービスを提供した時は役務収益(収益)で処理をします。
サービスの原価については役務原価(費用)として処理します。


 A社は簿記講座の受講料300円を現金で受け取った。

(現  金)300/(役務収益)300


 A社は簿記講座に関する教材作成費100円を現金で支払った。

役務原価)100/(現  金)100


長期にわたる場合のサービス業


サービス業については1年以上の長期にわたる場合が考えられます。


タカ
タカ

予備校の授業料なんかが該当しますね。


①代金を前受けしたときの処理


サービスの提供に先だって代金を前受した場合「前受金」(負債)で処理します。


 来年度より開講する簿記講座の受講料300円を現金で受け取った。

(現  金)300/(前 受 金)300


②代金を前払いしたときの処理


いまだ提供していないサービスに掛る費用については「仕掛品」(資産)で処理します。


タカ
タカ

「仕掛品」については未完成を表す勘定科目で、工業簿記でよく使われる科目です。

ニャット
ニャット

「前払金」で処理しないので注意してね。

 


 来年度より開講する簿記講座に関する教材作成費100円を現金で支払った。

(仕掛品)100/(現 金)100


また、教育業であれば講師の人件費等を支払ったりしますが、支払った時点では人件費を「給与」等で処理し、後にこの給与について「仕掛品」に振り替えることがあります。


 来年度に開講する簿記講座にかかる講師料50円について現金で支払ったが、「給与」として処理した。なお、当該講師料は簿記講座に直接かかる費用であるため仕掛品に振り替える。

(仕掛品)50/(給 料)50


③決算時の処理


決算においては
サービスを提供した割合を前受金から役務収益に振り替えます。
収益に対応する分の仕掛品から役務原価に振り替えます。


例 決算日現在、簿記講座の7割が完了している。なお、受講料として300円を前受している。また、講座にかかる費用として100円を仕掛品として処理している。

(前  受  金)210/(役務収益)210※1
(役務原価)  70/(仕  掛  品)  70※2

※1 300×0.7=210(前受金の7割を役務収益へ振り替える。)
※2 100×0.7=70 (同じ割合を仕掛品から役務原価へ振り替える。)


 上記の簿記講座が全て完了した。

(前  受  金)90/(前  受  金)90※
(役務原価)30/(仕  掛  品)30※

※役務提供の残額の前受金、仕掛品の全額を収益、費用計上


繰延資産

ホワイト企業のイラスト


繰延資産はすでに支払われた代価の支払いが完了し、役務の提供を受けたにもかかわらず、その効果が将来にわたって現れると期待される費用について期間配分するために、経過的に資産として計上するものをいう。


繰延資産の種類


繰延資産には以下の種類があります。


創立費(企業を設立に関する費用。例えば創立の登録免許費用)
開業費(会社の成立後営業開始までに支出した開業準備の費用、例えば賃借料人件費等)
開発費(新技術、新経営組織の採用、資源の開発、市場の開拓等ために支出した費用、但し経常的なものは含まない。)


繰延資産の処理


創立費、開業費、開発費の処理


5年以内のその効果の及ぶ期間において償却を行う。
・償却方法は定額法
・償却費の計上区分:創立費、開業費⇒営業外費用、開発費⇒売上原価、販管費


1級への道


支出の効果が期待されなくなった繰延資産の処理について


支出の効果が期待されなくなった繰延資産の処理についてはその未償却残高を一時に償却


 ✖0年4月1日のA社の創立までに支出した費用は900円であり、現金で支払った。創立費として計上し、5年間で償却を行う。

(創立費)900/(現金)900

 決算に伴い上記の創立費を償却を行う。

(創立費償却)180/(創立費)180


まとめ

①払出単価の計算

総平均法

一定期間における総平均単価をもとめて、商品の払出単価とする方法です。

②サービス業の処理

サービスを提供した時は役務収益(収益)で処理をします。
サービスの原価については役務原価(費用)として処理します。
代金を前受けしたとき⇒前受金(負債)で処理
代金を前払いしたとき⇒仕掛品(資産)で処理
決算においては
サービスを提供した割合を前受金から役務収益に振り替えます。
収益に対応する分の仕掛品から役務原価に振り替えます。

③繰延資産

5年以内のその効果の及ぶ期間において償却を行う。
・償却方法は定額法
・償却費の計上区分:創立費、開業費⇒営業外費用、開発費⇒売上原価、販管費

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