【簿記1級】この特殊商品売買の問題が解けますか?この問題が解ければ、特殊商品マスター!解答編

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今回の問題はこちらからどうぞ。

https://bkforworkers.com/3092/


目次

問1

解答

解説

割賦販売


(1)誤った処理の修正記入

①誤った処理

(割賦売上)8,000(割賦売掛金)8,000

②正しい処理

          (繰延割賦販売益)2,560※1 (割賦売掛金)8,000
          (仕     入)2,200※3
          (戻 り 商 品損失)3,240

※1 前期販売分回収不能高8,000×前期割賦販売利益率32%※2=2,560
※2 繰延割賦販売益試算表残高39,040÷割賦売掛金前期繰越高122,000=前期割賦利益率32%
※3 割賦金回収不可の場合に取り戻した場合に、取り戻した商品については「仕入」を処理する。


③修正処理

              (繰延割賦販売益)2,560※1 (割賦売上)8,000
              (仕     入)2,200
              (戻 り 商 品損失)3,240


(2)割賦売掛金の勘定分析

(3)決算整理

     (繰延割賦販売益)34,720(繰延割賦販売戻益)34,720 ※1
     (繰延割賦販売益控除)31,500(繰延割賦販売益)31,500 ※2

※1 前期販売割賦金回収高108,500×前期割賦販売利益32%=34,720

※2 当期販売分割賦未回収高94,500÷(一般販売価格100%+割賦販売20%増)=78,750(一般販売売価)

  78,750×80%=63,000(原価)

  94,500-63,000=31,500

ポイント

タカ
タカ

「当期の割賦販売価格は一般販売価格の20%増である」とあるので、まず一般販売価格の売価を求めて、一般販売の原価を求めることになります。


委託販売


(1)未記入事項の追加記入

           (売掛金)18,100(積送品売上)19,600
           (営業費)1,500

(2)勘定分析

※差額

(3)決算整理記入

(仕 入)224,400(積送品)224,400※

※修正後・積送品売上314,160÷(1+利益付加率40%)=224,400


試用販売


(1)未記入事項の追加記入

          (試用仮売上)8,400(試用未収金)8,400※1
          (売 掛 金)8,400(試用品売上)8,400

※1 A社試用品売価

(2)決算整理記入

(繰越試用品)17,600(仕入)17,600※2

※2 B社試用品原価5,500+C社試用品原価12,100=17,600


未着品


(1)修正記入・追加記入

なし

(2)勘定分析

※1 差額
※2 未着品売上188,000×(1-未着品利益率15%)=159,800


(3)決算整理

仕訳不要


一般商品売買


(1)修正記入・追加記入

なし

(2)勘定分析

※ 差額


未着品について

未着品の勘定分析より以下の仕訳が発生していることが分かる

           (仕入) 77,400 (未着品) 77,400
           (仕入)159,800(未着品)159,800


委託販売について

積送品の勘定分析より以下の仕訳が発生していることが分かる(掛取引と仮定)

           (仕入)225,000 (買掛金)229,500
           (営業費)4,500


ニャット
ニャット

これらを集計すると上記の内容にななります。

(3)決算整理

           (仕  入)29,300(繰越商品)29,300
           (繰越商品) ? (仕  入)  ?


(4)決算整理記入

決算整理仕訳の仕入勘定と売上原価を集計すると以下のようになります。

※1 一般販売売上842,000×原価率80%=673,600

※2 修正後・割賦売上685,200÷120%×80%=456,800

※3 修正後・試用品売上221,200×(試用販売原価率A社原価6,600÷A社売価8,400)=173,800
原価率自体は割り切れないですが分数で計算すると答えが出ます。

タカ
タカ

このあたりは勇気をもって計算しましょう。

※4 差額


(5)期首商品

一般商品29,300+積送品11,730+未着品13,500=54,530


問2


解答

①売価還元平均原価法  50%
②売価還元低価法    62.5%


解説

※当期仕入売価10,000-当期仕入原価8,000=2,000

売価還元平均原価法

利益合計:3,000+2,000+2,000‐1,000‐1,000+5,000=10,000
原価合計:2,000+8,000=10,000
原価率:1-{10,000÷(10,000+10,000)}=50%

売価還元低価法

利益合計:3,000+2,000+2,000‐1,000=6,000
原価合計:2,000+8,000=10,000
原価率:1-{6,000÷(10,000+6,000)}=62.5%


問3


解答

①一般債権

           (貸倒引当金)1,500(貸倒引当金戻入)1,500

②貸倒懸念債権

           (貸倒引当金繰入)26,578(貸倒引当金)26,578

③破産更生債権等

           (貸倒引当金繰入)40,000(貸倒引当金)40,000

解説

①一般債権

前期末貸倒引当金:17,500
当期末貸倒引当金:当期末債権残高800,000×2%=16,000
16,000-17,500=1,500(戻入)

②貸倒懸念債権

(1)受取手形

前期末貸倒引当金:24,000
(期末債権残高90,000-保証による回収見込30,000)×貸倒見込高50%=30,000
30,000-24,000=6,000(繰入)

(2)売掛金

前期末貸倒引当金:15,000
(期末債権残高90,000-担保の処分見込額25,000)貸倒見込額60%=30,000
30,000-15,000=15,000(繰入)

(3)貸付金

期末債権残高:100,000
将来キャッシュフローの現在割引価値
(100,000×緩和後の利子率2%)÷(1+当初利子率0.05)+(100,000+100,000×緩和後の利子率2%)(1+当初利子率0.05)^2≒94,422
100,000-94,422=5,578(繰入)
合計:6,000+15,000+5,578=26,578

③破産更生債権

担保の見込処分10,000-期末債権残高50,000=50,000



注;貸倒の計算については債権の区分ごとに計算すること。


タカ
タカ

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