【簿記1級】(商業簿記)リース問題の決定版!!この問題でリースの確認はバッチリ(解答編)

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目次

問題1

解説

1,ファイナンス・リース取引の判定

(1)現在基準
リース料総額額の現在価値基準40,000※1≧見積現金購入価額45,000×90%

※1 9,200+9,200÷(1+7.52%)+9,200÷(1+7.52%)^2+9,200÷(1+7.52%)^3+9,200÷(1+7.52%)^4+≒40,000

(2)経済的耐用年数
リース期間5年≧経済的耐用年数6年×75%

(3)判定

①リース料総額額の現在価値基準≦見積現金購入価額50,000×90%であるが、
②リース期間>経済的耐用年数×75%であるため、ファイナンス・リース取引に該当する。
また、所有権移転条項が付されているため、所有権移転ファイナンス・リース取引に該当する。


2,リース契約締結時

貸手の購入価額等が明らかでないため、リース資産・リース負債の計上額はリース料総額の現在価値40,000円借手の見積現金購入価額45,000いずれか低い価額となる。


タカ
タカ

資産・負債計上額の決定については見積現金購入価額に90%をかけません。気を付けましょう。


よってリース資産・リース負債の計上額は40,000円となる。


3,リース料支払時

今回の問題は先払いなので利息計算をする際に気を付ける。また、本問では借手の追加借入利子率7.52%を用いる。


4,リース資産の減価償却

所有権移転ファイナンス・リース取引は経済的耐用年数を耐用年数として計算を行う。
40,000×(1-10%)÷経済的耐用年数6年=6,000


5,リース期間終了時

所有権が移転した場合、自己所有の資産に振り替える。


問題2

解説

(1)リース開始時

固定資産の売却損益は「長期前受収益」または「長期前払費用」として繰延処理し、減価償却をに加減をして損益を計上する


(2)リース料支払時
貸手の利子率3%を用いて計算を行う

(3)決算日

長期前受収益は毎期減価償却とともに償却が行われる。

タカ
タカ

ただし、PL上は減価償却から控除して18,000(34,000-16,000)として表示されることに注意しましょう。


問題3

解説

①リース取引開始日に売上げを計上する方法

繰延リース繰入の額
(5,000,000-4,579,700)-137,391※(当期の利息額のため時期以降に繰り延べる必要はないため)=282,909
※下記の計算表参照


②リース料受取時に売上高と売上原価を計上する方法
売上原価額
1,000,000-137,391(利息相当額※)=862,609
※下記の計算表参照

③売上高を計上せずに利息相当額を各期へ配分する方法
受取利息137,391※下記の計算表参照
リース投資資産862,609※差額


タカ
タカ

今回のpdfはこちらからダウンロードできます。

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