簿記1級・税理士・会計を勉強しいる皆さんは概念フレームワークを読み込んでいますか?
概念フレームワークは会計を本格的に勉強を始めた人がまず、つまずく内容ではないでしょうか?

正直、読んでもよくわからん!
なぜ、「概念フレームワーク」こんなに分かりにくいのでしょうか?

今回からの税理士チャレンジ企画ではこの「概念フレームワーク(以下、概フレ)」をできるだけわかりやすく解説します!
「概念フレームワーク」とは?

そもそも概念フレームワーク自体は会計上の様々な内容を定義しているものです。
資産とは?、負債とは?という内容を解説しています。

このような定義は具体的に決めてしますとなにかと不都合が出てきてしまいますし、定義の抜け穴が発生してしまいます。
ですので、定義の内容は抽象的な内容つまり概念的な内容にとどまってしまいます。

概念的・抽象的なために概フレの内容を勉強する我々はまったく何を言っているのか分からなくなってしまいます。
概念フレームワークはなんのために存在する?
概念フレームワークの役割は以下のように規定されています。

具体的な話はまったくするつもりはないですね。

そりゃあ、わかりにくいよ。
また、会計基準との関係性は以下のように記載しています。

概フレは会計基準の前提になるんじゃないの?

確かに前提になりますが、概念だけでは個別具体的な内容を定めることはできません。
ということで、概フレの立場や役割を解説してきましたが、ここから具体的な内容に入っていきます。
第1章 財務報告の目的

企業や会社は毎年決算書を作成していますが、なぜ毎年作成しなければならないのでしょうか?

うーん、法人税の申告のため?

それも間違いではありませんが、下記の内容に記載があります。
(中略)
投資家は開示された情報を利用して、自己の責任で将来の企業成果を予想し、現在の企業価値を評価する。
・ディスクロージャーとは企業の情報開示のこと
・決算書の作成=ディスクロージャー制度のうちの財務報告
財務報告の目的は以下のようになります。
財務報告の目的
①投資のポジションの開示すること
②投資のポジションの成果を測定して開示すること
財務報告を利用して投資家は自己の責任で企業を評価して投資を行います。
別の項目では以下のようにも記載しています。
決算書の作成(財務報告)は以下のようにまとめられます
①誰のために?⇒投資家のため
②なんのため?⇒投資家が企業を評価するため
③どのような内容?⇒投資のポジション(資産・負債)とその成果(収益・費用)を測定した内容⇒投資家が将来キャッシュフローを予測するのに役立つ企業成果
財務情報の副次的な利用
財務情報は社会的にディスクロージャーの目的に利用されていますが、ほかにどのように利用されているのでしょうか?
それは下記のように記載されています。

利害調整?

利害調整は具体的には配当、税務申告などがわかりやすいのではないでしょうか?
つまり財務報告の機能を利用して配当、税務申告といった社会的な利害調整を図ることもできます。
しかし、この機能はあくまで副次的(2次的)なものにすぎません。
まとめ
①誰のために?⇒投資家のため
②なんのため?⇒投資家が企業を評価するため
③どのような内容?⇒投資のポジション(資産・負債)とその成果(収益・費用)を測定した内容
④副次的な機能⇒配当、税務申告といった利害調整
⇒自己の責任で将来の企業成果を予想し、現在の企業価値の評価を行う
投資家の役割
⇒基本的には事実の開示

しっかり読み込みましょう。
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