今回の内容は金融商品会計の問題です。

金融商品会計は苦手な方も多いのではないでしょうか?
私も苦手でした。
金融商品会計は解き方を知らないと手が出ない問題が多いです。
今回の問題は金融商品でマスターすべき基礎の問題から応用的な問題まで一通りそろえています。

しっかり、練習してマスターしましょう。
第1問

当社は当期の4月1日にA社に以下の①の条件で貸付を行っているが、この貸付金を②の条件でD社に19,200円で譲渡した。なお、貸付金の譲渡における財務構成要素を時価で示したものが③である。
そこで、当社が貸付金をD社に譲渡したときの仕訳を示せ
①A社に対する貸付条件
貸付元本:20,000円
年利率 :10%(毎年3月末受取)
返済期限:✕10年3月31日
②貸付金の譲渡の条件
貸付金の元本のうち18,000円とその利息の受取権を譲渡する。
当社は引き続きこの貸付金の回収業務を担当する。
回収業務の手数料として貸付金の元本18,000の2%を毎年3月末に受け取る。
当社は売却した貸付金の買戻し請求権を保有しない。
当社は貸付金が債務不履行になった場合、貸付金を買い戻す義務を負う。
③貸付金の財務構成要素の時価
元本と利息の現在価値(譲渡による現金収入):19,200円
回収サービス業務権(貸付金の回収代行手数料の現在価値):840円
売却されない元本と利息の現在価値:2,100円
リコース義務(貸付金が債務不履行となった場合の買戻義務):1,140円
第2問 予定取引のヘッジ会計

当社は暦年決算の会社である。以下の資料をもとに各仕訳を示せ。
【資料】
1,商品仕入取引に係る事項
①✕1年5月10日に商品100トンを仕入れる旨を仕入れ先に連絡した。
②✕1年5月10日に商品100トンを1トンあたり3,600円で仕入れ、代金は賭けとした。
2,商品先物取引に係る事項
①✕1年2月1日商品先物100トンを1トン当たり3,480円で買い建てた。なお、同日の価格は3470円であった。
②✕1年3月31日決算日を迎えた。同日における1単位あたりの価格は現物が3,520円、先物が3,580円であった。
③✕1年5月10日の商品先物の価格は1トンあたり3,670円であった。商品先物を1トン当たり3,670円で買戻し、差金を現金を受け入れた。
3,注意事項
①上記取引はすべてヘッジ会計の要件を満たしているため、ヘッジ会計を適用する。
②実行税率40%とるす税効果会計を適用する。
③委託証拠金については無視する。
第3問

当社は3月31日に決算を行っているが、✕1年4月1日、50,000円の銀行借り入れを行い、借入と同時に金利スワップ契約を銀行と結んだ
以下の資料を参考に各問の仕訳を示せ
問1,原則方法により①、②、③の仕訳を示せ
問2,ヘッジ会計による①、②、③の仕訳を示せ
問3,特例処理による①、②、③の仕訳を示せ
①✕1年4月1日(借入及び金利スワップ契約時)
②✕2年3月31日(借入利息の支払時及び金利スワップ受払時)
③✕2年3月31日(決算日における処理)
【資料】
1,借入金及び金利スワップにかかる事項
2,その他の事項
(1)✕1年4月1日から1年間に適用される変動金利は3%とする。
(2)金利スワップはヘッジ会計および金利スワップの特例処理の要件を満たしている。
(3)✕2年3月31日の金利スワップの時価評価額は1,300円(評価損)であった。
第4問

以下の取引において✕1年4月1日から✕2年3月31日における下記の取引から生じる損益の額を答えよ。
【資料】
1,✕1年3月14日に103円/ドルを権利行使価格とする円プット(売り)・ドルコール(買い)通貨オプション40ドルを1ドルにつき1.2円のオプション料を支払って購入した。当日の直物為替相場は98円/ドルであった。
2,✕1年5月16日に当該通貨オプションにつき権利行使し、権利行使によって生じたドルは同日に円転した。
3,各日におけるオプション価格および直物為替相場は以下の通りであった。
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