【簿記2級】合併で重要なのは数字の選択!?選択を間違うと正解にたどり着きません!+消費税

2級 商業簿記

今回は吸収合併について解説します。


ニャット
ニャット

吸収合併っていうとM&Aだよね?
なんかすごく難しそう。

タカ
タカ

実務はいざ知らず、簿記の吸収合併は難しくありません。

そんなに、気負う必要はありません。



タカ
タカ

ただし、資産・負債にどの数字を使うのかの選択は重要です。
当然ですが、これを違うと正解できません。


ポイント
吸収合併=資産・負債の購入


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合併

企業の合併・M&Aのイラスト


企業が自社の商品の市場占有率を高めたり、自社の競争力を高めたりするために複数の企業が1つの企業になることがあります。


これを「合併」といいます。


合併には他の会社を吸収する吸収合併と複数の会社が解散して新しい会社を設立する新設合併があります。


タカ
タカ

今回は2級の範囲である吸収合併のみを取り扱います。

 
用語解説
被合併会社…吸収合併により消滅する会社
合併会社 …吸収合併により存続する会社


吸収合併したときの仕訳

サイクロン掃除機のイラスト


吸収合併したときは、合併会社が被合併会社を時価で購入したと考えます。


つまり資産・負債を時価で受け入れます。


タカ
タカ

ポイントは合併=購入と考えることです。

ニャット
ニャット

資産を購入したときは時価で購入するね。

タカ
タカ

そうです。合併の場合は資産・負債ともに時価で購入した。と考えます。


通常、合併の場合は対価として自社の株式を渡します。


この場合は資本金の増加として処理します。


例 当社はA社を吸収合併し、A社の株主に対して当社の株式10株(1株当たり時価50円)を発行し渡し、全額資本金とした。合併直前のA社の資産・負債の公正な価値(時価)は諸資産¥2,000、諸負債は¥1,500円であった。

            (諸資産)2,000(諸負債)1,500
                    (資本金) 500


差額が生じる場合


合併の仕訳において差額が生じる場合は「のれん」(資産)「負ののれん」(負債)で処理します。


合併に関する差額
借方に発生⇒「のれん」(資産)
貸方に発生⇒「負ののれん」(負債)


例 社はA社を吸収合併し、A社の株主に対して当社の株式10株(1株当たり時価70円)を発行し渡し、全額資本金とした。合併直前のA社の資産・負債の公正な価値(時価)は諸資産¥2,000、諸負債は¥1,500円であった。

           (諸資産)2,000(諸負債)1,500
            (のれん)200 (資本金)700


ニャット
ニャット

「のれん」ってなに?

タカ
タカ

「のれん」は無形固定資産です。詳しくは以下で解説します。


無形固定資産

居酒屋ののれんのイラスト


「のれん」や特許権、商標権といった、カタチのないものが企業にとって長期的にプラスの効果をもたらすものを無形固定資産といいます。



例 当社は特許権を¥1,000で取得し、現金で支払った。

(特許権)1,000 / (現金)1,000



決算整理 無形固定資産の償却


無形固定資産は他の固定資産同様、時間の経過により価値が減少するため償却をする必要があります。


無形固定資産の場合は残存価額ゼロ、定額法、直接法により償却を行います。



例 決算に伴い、当社は¥1,000で取得した特許権を5年で償却を行う。

           (特許権償却費)200(特許権)200※ 
              ↑(費用)

※1,000÷5年=200


のれん


合併に際して発生した「のれん」についても決算において、償却を行います。


「のれん」については20年以内定額法で償却を行う必要があります。


タカ
タカ

無形固定資産の償却期間については問題文に指示があると思われます。


例 決算に伴い、当社は¥1,000で取得したのれんを、20年で償却を行う。

           (のれん償却費)50(のれん)50※
             ↑(費用)

※1,000÷20年=50


法人税と消費税

税金のイラスト


法人税


法人税は3級と同じです。

【簿記3級】決算整理の法人税・締め切り・配当について一気に解説!
今回で決算整理の内容はほぼ終わりです。今回の内容は法人税の処理・帳簿の締め切り、配当についてです。 今回のポイントは以下の通り。 ・法人税⇒中間申告、確定申告の処理 ・締め切り⇒各勘定、帳簿の流れ ・配 当⇒配当決定時の処理、配当時の処理

消費税


消費税は税抜方式税込方式があります。


税抜方式は支払った消費税や受け取った消費税を仕入や売上に含めない方式
税込方式は支払った消費税や受け取った消費税を仕入や売上に含める方式


税抜方式(3級方式)

①支払ったとき


支払った消費税は仕入価額に含めず仮払消費税(資産)として処理します。


②受け取ったとき


受け取った消費税は売上価額に含めず仮受消費税(負債として処理します。


例 当社は商品¥110を仕入れ、代金は現金で支払った。消費税は税抜方式で処理し、税率は10%として処理すること。

            (仕   入)100※1   (現金)110
            (仮払消費税)10※2

※2 110×10% / (100%+10%)=10
※1 差額


例 当社は商品¥220を売上げ、代金は現金で受け取った。消費税は税抜方式で処理し、税率は10%として処理すること。

           (現金)220 / (売   上)200 ※1
                   (仮受消費税)20 ※2

※2 220×10% / (100%+10%)=20
※1 差額


③決算時の仕訳

決算時には仮払消費税と仮受消費税の差額を税務署に納付します。


よって、仮払消費税と仮受消費税を相殺し差額払消費税(負債)または、未収消費税(資産)で処理します。


例 決算において、仮払消費税¥100、仮受消費税¥150を相殺し、納付額を確定する。なお、税抜方式で処理する。

          (仮受消費税)150 (仮払消費税)100
                    (未払消費税)50


税込方式

①支払ったとき


支払った消費税額は仕入価額に含めて処理します

例 当社は商品¥110を仕入れ、代金は現金で支払った。消費税は税込方式で処理し、税率は10%として処理すること。

(仕入)110 (現金)110


②受け取ったとき


受け取った消費税額は売上価額に含めて処理します。


例 当社は商品¥220を売上げ、代金は現金で受け取った。消費税は税込方式で処理し、税率は10%として処理すること。

(現金)220 (売上)220


③決算時の処理


決算において消費税額が確定した場合は確定額を未払消費税(負債)、未収消費税(資産)で処理し、相手科目公租公課(費用)または雑益(収益)で処理します。


例 決算において、仮払消費税¥100、仮受消費税¥150を相殺し、納付額を確定する。なお、税込方式で処理する。

(公租公課)50 (未払消費税)50※

※150-100=50


  税抜方式 税込方式
支払ったとき 仮払消費税 処理なし
受け取ったとき

仮受消費税

処理なし
決算 未払消費税・未収消費税 未払消費税・未収消費税
公租(租税)公課・雑益

まとめ

①合併

用語解説
被合併会社…吸収合併により消滅する会社
合併会社 …吸収合併により存続する会社
吸収合併時価での資産・負債の購入
購入の対価は自社の株式=資本金で処理
合併に関する差額
借方に発生⇒「のれん」(資産)
貸方に発生⇒「負ののれん」(負債)

②無形固定資産

無形固定資産の場合は残存価額ゼロ、定額法、直接法により償却を行います。

③消費税(税込方式)

支払ったとき・受け取ったときは処理なし
・決算で額が確定した場合未払消費税(負債)、未収消費税(資産)
 相手科目公租公課(費用)または雑益(収益)
 税抜方式税込方式
支払ったとき仮払消費税処理なし
受け取ったとき仮受消費税処理なし
決算未払消費税・未収消費税未払消費税・未収消費税
公租(租税)公課・雑益

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