【簿記2級】「等価係数」・「積数」の使い分けが重要!等級別原価計算

2級 工業簿記

今回は総合原価計算のなかでも「等級別原価計算」を扱います。


完成品原価をどのように等級別に按分するかが重要な原価計算になります。


組別原価計算は作業工程自体で異種製品を作成していましたが、等級別原価計算製品は同じで原価を各等級に按分します。


タカ
タカ

簡単に言えば、組別は仕掛品の計算から別に計算し、等級別は仕掛品の計算は1つです。

ニャット
ニャット

そうなの?

タカ
タカ

詳しくは解説をご覧ください。


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等級別原価計算

オーロックスのイラスト(牛)

等級別原価計算とは


等級別原価計算とは同じ作業工程で、同一種類ではあるが、サイズや重さ、品質などの違いによって等級に分けられる製品(等級製品)を大量に生産する生産形態に摘要される原価計算をいいます。


具体例としては、「紙」が挙げられます。


紙はまず同一工程で大きいサイズの紙をつくってからA4やB4といった等級の製品に仕上げられます。A4やB5では大きさが異なるだけであって、同一種類の製品です。



計算方法


等級別原価計算とは、等級製品の完成品総合原価をまとめて計算した後に、各等級製品に原価を配分します。


各等級製品に原価を配分するときはサイズや重さなど一定の因果関係にもとづいて決定された原価の負担割合を用います。


この原価負担割合を等価係数といいます。


また、各等価係数の完成品数量に等価係数をかけた値を積数といい、積数によって完成品原価を各等級製品に按分します。


積数=等価係数×各製品の完成製品数量


積数
製品A 50個×等価係数1=50
製品B 50個×等価係数2=100


製品原価
製品A 3,000×50÷(50+100)=1,000
製品B 3,000×100÷(50+100)=2,000


例題

例 以下の資料にもとづいて等級別原価計算を行い、各製品の完成品単価を計算しなさい。

【資料】

1.生産データ

2.原価データ

月初仕掛品原価
  材 料 費  75,000円
  加 工 費  31,600円

当 月 製 造 費用
  材 料 費  392,500円
  加 工 費  294,000円

3.その他
①等価係数と生産数

②材料はすべて始点で投入されている。
③月末仕掛品の評価は、平均法による。
④(   )内は加工進捗度を示す。


解答

完成品単価

A製品 1,340円
B製品  335円

解説

①完成品総合原価の計算

材料費
(75,000+392,500)×800÷(800+200)=374,000
加工費
(31,600+294,000)×800÷(800+80)=296,000
完成品原価
374,000+296,000=670,000

②完成品原価の按分

各等級製品の積数の計算
A製品 400個×1=400
B製品 400個×0.25=100

③各等級製品の総合原価の計算

A製品 670,000×400÷(400+100)=536,000
B製品 670,000×100÷(400+100)=134,000

④各等級製品の完成品単価

A製品 536,000÷400=1,340
B製品 134,000÷400=335


ポイント

等級別製品の完成品単価を求めるときは完成品総合原価を生産数量で割ります。


その際、積数を使ってはいけません


タカ
タカ

B製品の単価を求めるのに100で割るのではなく400個で割らなければならない。


まとめ


積数=等価係数×各製品の完成製品数量


積数によって完成品原価を各等級製品に按分します。

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