【簿記2級】連結会計 『剰余金の配当』『連結2年度以降の開始仕訳』

2級 商業簿記

連結会計の解説も3回目になりました。


今回は「剰余金の配当」「連結2年度以降の開始仕訳」を解説します。


簿記2級の試験本番では連結初年度の出題は考えにくく、連結2年度以降の出題がほとんどです。


連結2年度以降の開始仕訳は必須の内容になってきます。


今回のブログでしっかり理解しましょう。


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剰余金の配当


配当の山分け


(1)親会社の受取分


子会社による配当のうち、親会社持分部分については親会社が受け取ったことになり、連結会計上は単に資金の移動と考えられるため、消去する必要がある。


(受取配当金)×××(利益剰余金)××× ※1

※1 配当金×持分比率


(2)非支配株主の受取分


子会社が非支配株主に行う配当は社外に流出し、その分だけ「非支配株主持分」を減少させる。


(非支配株主持分)×××(利益剰余金)××× ※2

※2 配当金×(1-持分比率)


まとめ

連結上の配当


連結2年度以降の開始仕訳


運動会のスターターのイラスト


連結2年度の開始仕訳は連結1年度に行った全ての開始仕訳・修正仕訳を行います。


つまり前年度に行った全ての開始仕訳・修正仕訳を「開始仕訳」として行う必要があります。


タカ
タカ

この「開始仕訳」は毎年行う必要があります。これは連結特有の帳簿が存在しないためです。


但し、収益・費用項目はそのまま使えないため利益剰余金」として処理をする必要があります。


例 P社は×1年4月1日、S社の発行済み株式総数の80%を取得し子会社としている。
以下に示した×0年度の連結修正仕訳を前提とし×1年度の個別財務諸表開始仕訳を行いなさい。

<×0年度に行った連結修正仕訳>

(1)開始仕訳

         (資 本 金)40,000(S 社 株 式)58,000
         (資本剰余金)10,000(非支配株主持分)14,000
         (利益剰余金)20,000
         (の れ ん)2,000

(2)のれんの償却

         (のれん償却額)200(のれん)200

(3)当期純利益の振替額

     (非支配株主に帰属する当期純利益)2,000(非支配株主持分)2,000

(4)剰余金の配当の振替

         (非支配株主持分)1,200(利益剰余金)1,200

(5)受取配当金の相殺

          (受取配当金)4,800(利益剰余金)4,800

回答

<開始仕訳>

       (資 本 金)40,000 (S 社 株 式)58,000
       (資本剰余金)10,000 (非支配株主持分)14,800 ※3
       (利益剰余金)21,000 ※1
       (の れ ん)1,800 ※2

※1 ×0年度開始仕訳20,000+×0年度のれん償却額200+×0年度純利益振替2,000-×0年度剰余金の配当1,200+0年度の配当金の相殺4,800-4,800=21,000

※2 ×0年度開始仕訳2,000-×0年度のれん償却額200=1,800

※3 ×0年度開始仕訳14,200+×0年度純利益振替2,000-×0年度剰余金の配当1,200=15,000


ニャット
ニャット

利益剰余金がよくわからない…

タカ
タカ

思い出してください費用収益は1年間の損益を把握するものでした。

 
ニャット
ニャット

そうだね。

タカ
タカ

なので、前年度の費用収益を今年度に反映する場合は同じ科目は使えません。

ニャット
ニャット

そうか。「のれん償却額」を開始仕訳に反映させてしまうと去年度の分なのか今年度の分なのか分からなくなってしまうからね。

タカ
タカ

ですので、「利益剰余金」という計算結果に反映させるしかありません


詳しくは以下をご覧ください。

赤枠を集計すると利益剰余金青枠を集計すると非支配株主持分緑枠を集計するとのれんがでます。





まとめ

①配当金の相殺

親会社持分  ⇒(受取配当金)×××(利益剰余金)×××
非支配株主持分⇒(非支配株主持分)×××(利益剰余金)×××

②2年度以降の開始仕訳

・前年度に行った全ての開始仕訳・修正仕訳を「開始仕訳」として行う。
収益・費用項目はそのまま使えないため利益剰余金」として処理

コメント

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