理論問題でのポイント

近年は簿記2級においても理論的な問題が出題れることもあります。
簿記の理論問題は仕訳の内容を文章にしたものが大半です。
問題文を読んで聞かれている仕訳を想像しましょう。
その中でも、仕訳と関係のない理論的な問題・理論として出題しやすそうな内容をチョイスしてみました。
内容が不安な方は各ページに戻って確認しましょう。
一般商品売買
問題1
商品を売上げを認識するタイミングについては3つ以下のタイミングがある。
(①)商品を相手に引き渡した時点で売上を計上する基準、(②)商品を自社から出荷した日に売上を計上する基準、(③)商品を売り上げ、相手方が商品を検収した時点で売上を計上する基準がある。
これらの①~③の収益の認識基準の名称を答えよ。
解答
①引渡基準
②出荷基準
③検収基準

問題2
(①)とは大量購入等により一定のキックバックをうける(する)ことをいう。
(②)とは早期の代金の支払いによる金利の減免を受ける(する)ことをいう。
①から②にあてはまる名称を答えよ。
解答
①割戻し
②割引

問題3
実地棚卸数量が帳簿棚卸数量より減少している場合、この差額を(①)という。また、棚卸商品の帳簿価額から正味売却可能価額との差額については(②)という。
①から②にあてはまる名称を答えよ。
解答
①棚卸減耗損
②商品評価損

問題4
サービスを提供した時は(①)で処理をし、サービスの原価については(②)として処理する。また長期にわたる場合、サービスの提供に先だって代金を前受けした場合(③)で処理し、いまだ提供していないサービスについて代金を前払いしたときは(④)で処理をする。
①から④にあてはまる名称を答えよ。
解答
①役務収益
②役務原価
③前受金
④仕掛品

固定資産
問題
固定資産現状を維持するための支出を(①)といい、固定資産を価値を高める支出を(②)といい、(①)については(③)として処理し、(②)については(④)として処理する。
解答
①収益的支出
②資本的支出
③費用
④資産(または、対象の固定資産の帳簿価額に加算)

有価証券
問題
時価の変動によって利益を得ることを目的とする有価証券を(①)といい、満期まで保有する意図をもって保有する債券を(②)という、また子会社として保有する株式を(③)といい、子会社以外の会社に対して影響力を与えることを目的とした有価証券を(④)という。そして上記のどれにも該当しない株式を(⑤)という。
(②)については額面と取得価額との差額を(⑥)といい、(⑦)で処理される。
また、(⑤)は決算において帳簿価額と時価に差額が発生すれば(⑧)として処理する。
解答
①売買目的有価証券
②満期保有目的債券
③子会社株式
④関連会社株式
⑤その他有価証券
⑥金利の調整差額
⑦償却原価法
⑧その他有価証券評価差額金

引当金
問題
貸倒引当金については、一般的な債権に一括で設定する(①)債権と、相手側から担保を受け入れたときは債権の金額から担保の回収可能見込み額を控除した残高に貸倒設定率を掛けて設定する(②)債権に分けられる。
解答
①一括評価
②個別評価

問題2
売上割戻引当金は損益計算書の表示上(①)として表示し、返品調整引当金は損益計算書の表示上(②)として表示する。
解答
①売上のマイナス
②売上総利益のマイナス

リース
問題
リース取引は(①)取引と(②)取引に分けられる。(①)取引については(③)、(④)を満たす必要がある。(①)取引は(⑤)処理を行い、(②)取引は(⑥)処理を行う。
解答
①ファイナンス・リース取引
②オペレーティング・リース取引
③フルペイアウト
④解約不能(または、ノンキャンセラブル)
⑤資産
⑥費用

研究開発費
問題
(①)とは新しい知識の発見を目的とした計画的な調査及び探求を言いい、(②)とは新しい製品等について計画等を著しく改良するための計画も等その他の知識を具体化することをいう。
ソフトウェアについては将来の収益獲得または費用の削減が確実と認められる場合は(③)として処理し、将来の収益獲得または費用の削減が確実と認められない・不明の場合は(④)として処理し、機械等に組み込まれている場合(⑤)として処理する。
解答
①研究
②開発
③無形固定資産
④費用
⑤付随費用

外貨換算会計
問題
現金等に代表される貨幣性資産は(①)で換算し、棚卸資産等に代表される非貨幣性資産は(②)で換算を行う。また、為替の変動を回避するためにあらかじめ決済時の為替相場を銀行との契約で決めておくことができる。これを(③)をといいます。
解答
①決算時為替相場(CR)
②発生時為替相場(HR)
③為替予約

税効果会計
問題
会計上の利益の計算方法は「収益ー費用」であるが、税法上の利益の計算方法は「(①)ー(②)」である。また税法上の利益こことを(③)という。この会計上の利益と税法上の利益の違いから(④)と永久差異が発生する。
解答
①益金
②損金
③課税所得
④一時差異

合併
問題
合併の仕訳において差額が生じる場合、借方に生じた場合は(①)として処理し、貸方に生じた場合は(②)として処理する。(①)は(③)として処理し、(②)は(④)として処理する。貸借対照表上、(③)は(⑤)として表示する。
解答
①のれん
②負ののれん
③資産
④特別利益
⑤無形固定資産

連結会計
問題
連結会計上、子会社を支配しているかについて判定しているかについての考え方は(①)を用いる。また、子会社を支配している親会社以外の会社を(②)という。
親子会社間で商品の売買を行っている場合、親会社から子会社へ商品の販売を(③)といい、子会社から親会社への商品の販売を(④)という。
解答
①支配力基準
②非支配株主
③ダウンストリーム
④アップストリーム



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