【簿記1級】問題文から処理方法の判断を求められます。減価償却+投資その他の資産

【簿記1級】商業簿記

タカ
タカ

今回からは固定資産について解説します。

ニャット
ニャット

2級の減価償却については下記のページを参考にしてください。

【簿記2級】確実に点を取れ!!いろいろな減価償却に対応しよう!
簿記3級でも減価償却は解説しましたが、2級ではさらに詳細な減価償却の解説をします。 減価償却は総合問題でも確実に点を獲得する必要のある重要な単元です。 2級の減価償却を理解するポイントは3つ ・定率法 ・200%定率法 ・生産高比例法 このブログを読んでいただければ、減価償却で点をしっかり獲得できるように理解できます。


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減価償却

カジノの建物のイラスト


取替法


同種の物品が多数集まって1つの全体を構成し、老朽品の部分的取替を繰り返すことによって全体が維持されるような固定資産に対しては取替法を適用することができます。


タカ
タカ

具体的には線路の枕木なんかが該当します。


処理方法


取替法は減価償却と言いながら実は取替費用を収益的支出として処理します。


例 題

以下の取引の仕訳を示せ
①当社までの引き込み線の軌道を設置し、設置代金1,000,000円を小切手を支払った。
②決算を迎えた。
③軌道の枕木を交換し、交換代金300,000円を現金で支払った。


解答

①(構築物)1,000,000 (当座預金)1,000,000

②仕訳なし

③(取替費)300,000  (現  金)300,000


総合償却


総合償却とは複数の資産を1つの単位の資産として一括して減価償却を行う方法です。


これに対になる償却方法が個別法です。


個別法では個々の資産を1つの単位として個別的に減価償却を行う方法です。


タカ
タカ

個別法は普通の減価償却ですね。

総合償却の種類


総合償却には2つの種類があります。


耐用年数を異にする多数の異種の資産について平均耐用年数を用いて一括的に減価償却を行う方法
耐用年数の等しい同種資産を1グループとし、各グループの共通対応年数を用いて一括的に減価償却を行う方法


平均耐用年数の算定

平均耐用年数=(個々の資産の要償却額の合計)/(個々の資産の定額法による1年あたりの減価償却費の合計)


除却と売却


除却と売却については考え方は2つあります。


①除去資産の要償却額(取得価額ー残存価額)をもって、当該資産の減価償却累計額とする方法。
②除却資産について個別償却の手続きの手続きにより減価償却累計額を計算し、これをもって当該資産の減価償却累計額とする方法。


例 題

下記の機械について総合償却を行っている。下記の問題について仕訳を示せ。
①1年間の減価償却費
機械Cを4年経過後に除去した場合に
②除去資産の要償却額をもって、当該資産の減価償却累計額とする方法
③個別償却の手続きの手続きにより減価償却累計額を計算し、これをもって当該資産の減価償却累計額とする方法

 

          取得原価    個別耐用年数     残存価額

     機械A  2,500,000円    9年       残存価額の10%
     機械B   800,000円   15年       残存価額の10%
     機械C   400,000円    5年       残存価額の10%


解説


1,平均耐用年数
機械A:要償却額 2,500,000×0.9=2,250,000 
    個別年間償却額 2,500,000×0.9÷9年=250,000

機械B:要償却額 800,000×0.9=720,000 
    個別年間償却額 800,000×0.9÷15年=48,000

機械C:要償却額 400,000×0.9=360,000 
    個別年間償却額 400,000×0.9÷5年=72,000

要償却額:2,250,000+720,000+360,000=3,330,000

個別年間償却額:250,000+48,000+72,000=370,000

平均耐用年数:3,330,000÷370,000=9年


2,1年間の減価償却費

要償却額合計3,330,000÷平均耐用年数9年=370,000


②除去資産の要償却額をもって、当該資産の減価償却累計額とする方法

         (機械減価償却累計額)360,000 ※1(機械)400,000
         (貯   蔵   品) 40,000 ※2

※1 400,000×0.9=360,000(要償却額)
※2 400,000×0.1=40,000(残存価額)


③個別償却の手続きの手続きにより減価償却累計額を計算し、これをもって当該資産の減価償却累計額とする方法。

      (機械減価償却累計額)288,000 ※1(機     械)400,000
      (貯   蔵   品)40,000
      (固 定 資 産 除 去 損)72,000

※1 400,000×0.9×経過年数4年/個別耐用年数5年=288,000


ニャット
ニャット

これは普通の減価償却の方法だね。


タカ
タカ

これらの処理方法は問題文から自分で判断することも求められたりすることもあります。

投資その他の資産

傘でゴルフの練習をする人のイラスト


投資その他の資産は①利殖、支配、営業上の利益を得ることを目的として保有する資産および、②有形固定資産、無形固定資産、繰延資産以外の長期資産をいいます。


具体的には利殖を目的とし賃貸の用に供している投資不動産があります。


タカ
タカ

めずらしいところでは「ゴルフ会員権」も該当しますが、ここでは投資不動産を紹介します。


投資不動産の処理(賃貸の用に供している)

①取得時

             (投資不動産)××× (現金預金)×××

②賃貸料受取時

            (現金預金)××× (投資不動産賃借料)×××
                       ー営業外収益ー

③決算時

         (投資不動産減価償却費)××× (投資不動産減価償却累計額)××


まとめ

取替法

取り替えた費用については収益的支出を行う。

総合償却

償却方法
耐用年数を異にする多数の異種の資産について平均耐用年数を用いて一括的に減価償却を行う方法
耐用年数の等しい同種資産を1グループとし、各グループの共通対応年数を用いて一括的に減価償却を行う方法
平均耐用年数=(個々の資産の要償却額の合計)/(個々の資産の定額法による1年あたりの減価償却費の合計)

除却と売却

①除去資産の要償却額(取得価額ー残存価額)をもって、当該資産の減価償却累計額とする方法。
②除却資産について個別償却の手続きにより減価償却累計額を計算し、これをもって当該資産の減価償却累計額とする方法。

投資その他の資産

投資不動産の処理(賃貸の用に供している)

①取得時

           (投資不動産)××× (現金預金)×××

②賃貸料受取時

         (現金預金)××× (投資不動産賃借料)×××
                    ー営業外収益ー

③決算時

       (投資不動産減価償却費)××× (投資不動産減価償却累計額)××

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