【簿記1級】外貨換算会計の有価証券の換算はボックス図が必須です!解き方全て教えます!!

1級 商業簿記

前回は外貨換算会計の基礎を解説しました。


【簿記1級】1級の外貨換算会計はひとあじ違う!?復習から体系的に解説します!
このサイト(タカボキ!)では外貨換算会計は2級でも解説しましたが、1級ではもう一回初めから全体を解説したいと思います外貨建て取引の分類外貨取引会計とは「換算を外貨建ての取引ごと」に行うか、「外貨建ての建ての...


今回は外貨換算の有価証券の解説をします。


タカ
タカ

ボックス図を使うと説きやすいので、ぜひマスターしましょう!


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有価証券の期末の換算


1,売買目的有価証券


売買目的有価証券はCR換算します。ただし、為替差損益は有価証券評価損益に含めて処理します


(有価証券評価損益)×××(有価証券)×××


例 題

A社株式(取得価額60ドル、帳簿価額6,600円)の期末の時価が58ドルであった。なお、期末時点の為替レートは120円であった。


(有価証券)360(有価証券評価損益)360

期末簿価:58ドル×CR120円=6,960円
評価差額:6,960-6,600=360


2,満期保有的債権


①償却原価法を採用しない場合CR換算


(為替差損益)×××(有価証券)×××


②償却原価法を適用する場合


Ⅰ、利息の調整額AR換算


(投資有価証券)×××(有価証券利息)××× ※

※外貨ベースの利息の調整額×AR


Ⅱ、貸借対照表価額CR換算


(投資有価証券)×××(有価証券利息)××× ※


外貨ベース:外貨ベースの取得原価+外貨ベースの利息調整額
貸借対照表額:外貨ベースの償却原価×CR


例 題

当社の投資有価証券勘定は、✕1年期首に取得したいかのような内容の満期保有目的債権である。

取得原価:970ドル    取得日の直物為替相場:@90円

満期日 :✕3年12月末  償還額面:1,000ドル

そこで、✕1年末における投資有価証券に関する決算時の仕訳を示しなさい。なお、期中平均レートは@100円であり、決算日の直物為替相場は@110円であった。なお、満期保有目的債権には月割り定額法による償却原価法を適用する。当期は暦年決算を採用している。


仕訳

         (投資有価証券)20,500 (有価証券利息)1,000
                       (為替差損益)19,500


解説


タカ
タカ

問題の内容を整理すると下記のタイムテーブルのようになります。



利息の計算
(1,000ドル-970ドル)×12月/36月=10ドル
10ドル×AR@100=1,000


為替差損益の計算
取得価額:970ドル×90円=87,300
外貨建期末簿価:970+10=980
貸借対照評価額:980×CR110円=107,800
為替差損益:107,800-(87,300+1,000)=19,500


ポイント
  外貨建取得原価(CR)+利息調整額(AR)+or-為替差損益=貸借対照評価額(CR)


ニャット
ニャット

貸借対照評価額(外貨建簿価×CR)の額に合わせるようにしましょう。


タカ
タカ

上記の表ではいまいち解きにくいので下記のような図で解きましょう。


※ 為替差損益は差額で求めましょう。


3,子会社株式・関係会社株式


子会社株式・関係会社株式は取得日の為替相場HR)で換算します。


4,その他有価証券


①時価のあるもの


Ⅰ、全部純資産直入法(評価益を前提)


        (投資有価証券)××× (繰 延 税 金 資 産)××× ※1
                   (その他有価証券評価差額)×××

※1 外貨の時価×CR-外貨の取得原価×HR


Ⅱ、部分純資産直入法


評価益

        (投資有価証券)×××   (繰 延 税 金 資 産)××× ※1
                      (その他有価証券評価差額)×××

※1 外貨の時価×CR-外貨の取得原価×HR


評価損

       (投資有価証券評価損)×××(投資有価証券)××× ※1
       (繰延税金資産)×××   (法人税等調整額)×××

※1 外貨の時価×CR-外貨の取得原価×HR


②時価のないもの


Ⅰ、全部純資産直入法(評価益を前提)


        (投資有価証券)×××  (繰 延 税 金 資 産)××× ※1
                     (その他有価証券評価差額)×××

※1 外貨の取得原価×CR-外貨による取得原価×HR


Ⅱ、部分純資産直入法


評価益

      (投資有価証券)×××  (繰 延 税 金 資 産)××× ※1
                     (その他有価証券評価差額)×××

※1 外貨の取得原価×CR-外貨による取得原価×HR


評価損

      (投資有価証券評価損)×××(投資有価証券)××× ※1
      (繰延税金資産)×××   (法人税等調整額)×××

※1 外貨の取得原価×CR-外貨による取得原価×HR


例 題

下記の資料に基づき決算整理における必要となる仕訳を示しなさい。なお、実効税率は40%とする。 決算時の時価は1ドル=120円とする。

【資料】

A社株式(その他有価証券) 取得原価70ドル 簿価7,350円 時価55ドル 

B社株式(その他有価証券) 取得原価30ドル 簿価3,750円 時価なし


解答

A社株式

           (繰延税金資産)  300  (投資有価証券)750
           (その他評価差額金)450

B社株式

          (繰延税金資産)  60 (投資有価証券)150 
          (その他評価差額金)90


解説


ニャット
ニャット

有価証券の外貨は基本的に上記のようなボックス図をかいて解くとわかりやすいですよ。


タカ
タカ

時価のない株式の場合は原価(簿価)=時価と考えましょう。


③償却原価法


その他有価証券については償却原価法を使用することができます。


この場合は満期保有目的債権と時価のあるその他有価証券の合わせ技になります。


タカ
タカ

具体的には下記の例で見てみましょう。


例 題

当社の投資有価証券は✕1年期首に取得した以下のその他有価証券(社債)である。

取得原価:960ドル
取得日の直物為替相場:@90円
満期日:✕2年12月末
償還額面:1,000ドル

そこで、✕1年末における投資有価証券に関する仕訳を示しなさい。
なお、期中平均レートは@100円であり、決算日の直物為替レートは@110円、投資有価証券の決算日の時価は990ドルであった。
上記のその他の有価証券については月割り定額法による償却原価法を適用する。また、当社では全部純資産法を採用しており、税効果会計は採用していない。


解答

      (投資有価証券)22,500 (有 価 証 券 利 息)  2,000
                   (その他有価証券評価差額金) 20,500
      (有価証券) 108,900  (投 資 有 価 証 券)  108,900 ※1

※1 満期日が決算日より1年以内なので有価証券に振替をする。



解説

償却原価法の適用

(1,000ドル-960ドル)×12月/24月=20ドル
20ドル×AR@100=2,000


時価評価

取得原価@90円×960ドル=86,400
円ベースの取得原価:86,400+2,000=88,400
貸借対照表価額:外貨の時価990ドル×CR@110=108,900


タカ
タカ

この関係性をボックス図をまとめると以下のような図になります。



まとめ


売買目的有価証券CR換算


満期保有目的有価証券
①償却原価法を採用しないCR換算
②償却原価法を採用利息の調整額AR換算
          貸借対照表価額CR換算
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子会社・関連会社株式HR換算


その他有価証券
時価のあるもの・時価のないものCR換算
ただし、時価のないその他有価証券については簿価=時価と考える。
償却原価法:利息の調整額 AR換算
      貸借対照表価額CR換算
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: Qjb-9g27ei2GcfBd0S1hT1sHev2L3gQJ185MnwbEVORxqCkjEjNEAvdldQU9EASVMvmtapiJXGrI29LgOEDIOf3d2rPdl38R8dpOdjVGMW7hZq0a8wh0JzRhYNoxijMGi5tL8vyZ

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