【3つだけ!】「共用資産を含む場合の減損」の問題の解き方はのステップは3つだけです!

1級 商業簿記

減損損失の基礎的な解き方については前回解説しましたね。


【初心者必見】結局割り引くの?割り引かないの?その疑問すべて解決します!減損損失(簿記1級)
前回は減損損失の判定について解説しました。今回はその後の減損損失の計算方法について解説します。ここで重要なのは何を割り引いて、割り引かないのかをしっかり理解することです。...


今回は共用資産を含む場合の減損損失について解説します。


基本的には3つのステップに従って解くだけです。



解説のステップを理解すればしっかりとける内容です。しかし、会計士の短答式なんかでは頻出の内容です。


しっかり、理解して点数にしましょう。

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共用資産とは?

ポケットパークのイラスト


共用資産とは複数の資産または資産グループの将来キャッシュフローの生成に寄与する資産をいいますが、のれんをのぞきます。


例えば全社的な将来キャッシュフローの生成に寄与する本社の建物や研修施設が該当します。


また、全社的な資産でなくとも部門全体の将来キャッシュフローの生成に寄与している資産は共用資産に該当します。


原則的な方法(より大きな単位でのグルーピング)


共用資産に減損の兆候がある場合は減損損失をするかの判定は共用資産が関連する資産・資産グループに共用資産を加えたより大きな単位で行います。


より大きな単位でのグルーピング


より大きな範囲の減損損失の3ステップ

指の数え方のイラスト「3」



資産・資産グループのグルーピングを共用資産を加えた「より大きな単位」での減損の兆候の把握・減損の認識の判定については以下のステップで行います。


ステップ1
まず各資産・資産グループについて減損の判定・測定を行う。


ステップ2
共用資産を含む「より大きな単位」について減損の判定・測定を行う


この場合は以下のように判定します。

共用資産を含まない資産・資産グループの簿価+共用資産の簿価
VS
より大きな単位での割引前将来キャッシュフローの総額


また、測定は以下のようにします。


減損損失=(共用資産を含まない資産・資産グループの簿価+共用資産の簿価)-共用資産を含むより大きな単位での回収可能価額



ステップ3
共用資産を加えることによって算定される減損損失の増加額は原則として共用資産に配分します。




この際、以下の点に気を付ける必要があります。


共用資産に配分される減損損失が(共用資産の簿価ー正味売却価額)を超える場合には当該超過額を合理的な基準により各資産または資産グループに配分する




ニャット
ニャット

共用資産により減損が増加ってどうゆうこと?


タカ
タカ

言葉がいまいちわかりにくいですね。
下の例を使って理解しましょう。


 

例 題当期の下記の資料に基づき各資産グループおよび共用資産に配分される減損損失の額を求めなさい。なお、減損損失を行うかの判定は共用資産をくわえたより大きな単位で行うこと。
【資料】
1,当社が保有するA・B各資産グループに減損の兆候が見られ各資産グループの帳簿価額、割引前将来キャッシュフローおよび回収可能価額は以下のとおりである。

2,上記AB各資産グループに関連する共用資産にも減損の兆候がある。共用資産の帳簿価額は220,000円であり、各資産グループおよび共用資産を含むより大きな単位での将来割引前キャッシュフローは1,070,000円、より大きな単位での回収可能価額は1,009,000円である。


回答

A資産グループ      0円

B資産グループ  170,000円

共用資産     141,000円


解説

ステップ1(各資産・資産グループの減損の認識・測定)


A資産グループ

①減損の兆候あり⇒減損の認識の判定が必要

②減損損失の認識の判定

 帳簿価額500,000<将来割引前キャッシュフロー550,000⇒減損を認識しない


B資産グループ

①減損の兆候あり⇒減損損失の認識の判定が必要

②減損損失の認識の判定

 帳簿価額600,000>割引前将来キャッシュフロー520,000⇒減損を認識する

③減損損失の測定

 回収可能価額430,000-帳簿価額600,000=資産Bグループの減損損失170,000


ステップ2(共用資産を含むより大きな単位での減損の認識・測定)


共用資産を含むより大きな単位


①共用資産に減損の兆候あり⇒より大きな単位で減損損失の判定が必要


②減損損失の判定

 帳簿価額1,320,000(注1)>将来割引前キャッシュフロー総額1,070,000⇒減損損失を認識する。

(注1) A資産グループ500,000+B資産グループ600,000+共用資産220,000=1,320,000


③減損損失の測定

 回収可能価額1,009,000-帳簿価額1,320,000=減損損失311,000


ステップ3(減損の配分)


 減損損失311,000-B資産グループの減損損失170,000=共用資産の減損損失141,000



タカ
タカ

この手の問題は会計士の短答式試験で頻繁に出題されます。
しっかり復習しましょう。


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