【タカボキ式】誰でも解ける減損の超実践な解き方教えます!+減損の割引率の考え方も解説しますよ!!

1級 商業簿記

前回の減損の問題は解けましたでしょうか?


ニャット
ニャット

まだの方は下記のページから解いてみてくださいね。


【手加減なし!】減損問題の決定版!これで減損の基礎から応用まですべてカバーできます。
今回は減損に関する問題を出題します。内容的には基礎的な内容から応用的な内容までカバーできる問題になております。タカ注意していただきたいのは問題3です。問題3は減損の割引率に関する問題...


今回の問題はかなり本格的な問題になりますので出題意図を理解したうえで、しっかり復習しましょう。


特に問題3の割引率については解説回で扱っておりませんのでぜひ最後まで読んでくださいね。


今回の問題の出題意図
問題1:割引計算の理解の確認
問題2:減損損失の按分の理解の確認
問題3:割引率についての解説・確認
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問題1

オコジョのイラスト(夏毛)

回答

割引前将来キャッシュフロー 181,574

構成資産Bに配分される減損損失 26,951


解説

タイムテーブル


1,割引前将来キャッシュフロー

①1年目から20年目
95,000+3,000+42,000=140,000


②20年目以降

21年目:10,000×0.952=9,520(21年目から1年間の割引計算)

22年目:10,000×0.907=9,070 (22年目から2年間の割引計算)

23年目:9,000×0.864=7,776 (23年目から3年間の割引計算)

24年目:8,000×0.823=6,584 (24年目から4年間の割引計算)

25年目:(7,000+4,000(25年目の正味売却価額))×0.784=8,624 (25年目から5年間の割引計算)

合 計:9,520+9,070+7,776+6,584+8,624=41,574



③割引前将来キャッシュフロー:140,000+41,574=181,574


④減損損失の判定

帳簿価額210,000(注)>割引前将来CF181,574 ⇒ 減損損失を認識する

注:(資産A)150,000+(資産B)60,000=210,000


2,回収可能価額の算定

①使用価値

100,000(20年目までの将来CFの割引現在価値)+41,574(21年目以降の将来CFの20年目時点の割引現在価値)×0.377(20年目の現価係数)≒115,673


タカ
タカ

この計算方法が一癖ですね。
どの数字がどの状態なのかしっかり把握しましょう。


ニャット
ニャット

20年目のCF×20年目の現価係数で現在価値になりますね。

②正味売却価額:80,000


回収可能価額:使用価値115,673>正味売却価額80,000⇒回収可能価額115,673(使用価値


3,減損損失の測定

①帳簿価額の合計:(資産A)150,000+(資産B)60,000=210,000

②減損損失:(帳簿価額)210,000-(回収可能価額)115,673=94,327


4,構成資産Bに配分される減損損失

94,327×60,000(構成資産B)÷210,000(帳簿価額)≒26,951


問題2

立っている馬のイラスト


回答

資産グループCの帳簿価額:143,695

共用資産の帳簿価額:44,000


解説

1,個々の資産グループの減損損失

①資産グループA

判定
帳簿価額204,000>将来割引前CF187,680⇒認識する

測定
帳簿価額204,000-140,760=63,240


②資産グループB

判定
帳簿価額156,000>将来割引前CF146,640⇒認識する

測定
156,000-107,648=48,352


③資産グループC

判定
帳簿価額150,000<将来割引前CF171,000⇒認識しない


④資産グループD

判定
帳簿価額90,000<将来割引前CF143,020⇒認識しない


⑤共用資産を含むより大きな単位

判定
帳簿価額672,000(注)>将来割引前CF652,000⇒認識する
注:(資産A)204,000+(資産B)156,000+(資産C)150,000+(資産D)90,000+(共用資産)72,000=672,000

測定
帳簿価額672,000-回収可能価額522,320=149,680



タカ
タカ

皆さんが問題を解く際には1つ1つ丁寧に判定・測定をする必要はありません。
上記の表のようにまとめてやると早く解けますよ。


ポイントは左から「帳簿価額」「割引前将来CF」「回収可能価額」の順で並べることです



2,共用資産への減損損失の配分


①減損損失の増加額

149,680-(資産A)63,240-(資産B)48,352=38,088


②共用資産への配分限度額

共用資産の簿価72,000-正味売却価額44,000=28,000⇒よって共用資産へ28,000減損損失が配分される


③他の資産グループへの配分

減損損失の配分超過額
38,088-28,000=10,088

資産グループCへの配分額
10,088×15,000(Cの簿価)÷240,000(対象の資産の簿価の合計)※1=6,305
※1 資産C150,000+資産D90,000=240,000



資産グループA、資産グループBについては既に減損損失を計上しているためここでの対象にならないことに注意をすること。


資産グループCの帳簿価額:150,000-6,305=143,695


共用資産の帳簿価額:72,000-28,000=44,000



タカ
タカ

共用資産へののれんの配分の限度額は(帳簿価額-正味売却価額)までです。
簿価全額に配分しないように気を付けましょう。


問題3

寝ているハムスターのイラスト(クリーム)


回答

167


解説

この問題では割引率の選択が問題となっています。
減損損失について使用する割引率については解説していなかったので、の問題を通じて理解してください。


①帳簿価額

取得価額1,000×経過年数2年÷耐用年数5年=500


②割引前将来キャッシュフロー

×4年3月期:200×40%+240×50%+300×10%=230

×5年3月期:50×20%+150×60%+200×20%=140

合計:230+140=370


タカ
タカ

この場合は各発生し得る確率をかけたキャッシュフローの合計各年度の割引前将来キャッシュフローと仮定するので注意しましょう。


帳簿価額500>割引前将来キャッシュフロー370⇒減損を認識する


④測定

(1)使用価値の算定に使用される割引率


使用価値の算定に使用される割引率については以下のような規定が存在します。


  • ①貨幣の時間価値を反映した税引前の利率
  • ②将来キャッシュフローに見積から乖離するリスクを反映していない場合は当該リスクを割引率に反映させる。


ニャット
ニャット

貨幣の時間価値を反映した税引前の利率って?


タカ
タカ

貨幣の割引計算を行う際に用いられる利率のことをいいます。
これには通常、無リスクの国債の利率を用いることが多いです。


※日本の国債が実際、無リスクかどうかの話は別問題です。


将来キャッシュフローが見積りから乖離するリスクを将来キャッシュフロー自身か割引率に反映させろというのが②の趣旨です。


つまり、本問では割引前将来キャッシュフローに乖離するリスクは反映されていないため使用する割引率は8%になります。


(2%は無リスク割引率、追加借入利子率は関係ありません。)


問題文にキャッシュフローの見積にリスクを反映させたという趣旨の文章がないことから上記のように判断しましょう。


ただし、このリスクは減損の判定の際には反映させません。



タカ
タカ

つまり、上記の将来割引前キャッシュフロー370の見積には乖離するリスクを反映させません。


(2)回収可能価額

使用価値:230÷1.08+140÷1.08^2≒333

正味売却価額:325

使用価値333>正味売却価額325⇒使用価値333


(3)減損損失

帳簿価額500-回収可能価額333=167


チェックポイント

減損損失で使用する割引率

①判定の段階見積りから乖離するリスクは反映させない

②測定の段階見積りから乖離するリスクは反映させる
リスクなし⇒国債等の無リスクの割引率
リスクあり⇒将来キャッシュフロー(税引前)or割引率(税引前)に反映



タカ
タカ

今回のpdfはこちらからダウンロードできます。

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