【無料の工業簿記・詳細解説】工業簿記で点数を取るための厳選5問!簿記2級第5問対策(解答編)

2級 工業簿記

前回、出題しました問題は解けましたでしょうか?

【無料で工業簿記の問題解きませんか?】工業簿記で点数を取るための厳選5問!簿記2級第5問対策
前回は工業簿記の中でも第4問で聞かれそうな問題を掲載しました。また、見ていない方はぜひみてください。今回は第5問で聞かれそうな問題を5問厳選してみました。...


今回出題したのは「等級品原価計算」「差異分析・パーシャルプラン・シングルプラン」「直接原価計算」「CVP分析」「固変分解」でした。


タカ
タカ

今回出題した問題はどれも難易度は高めですがどれも重要度の高い問題ばかりです。


とくに、今回の内容は原価計算の後半部分をすべてカバーしています。



ニャット
ニャット

初見で解けなくても本番でしっかり解ければ大丈夫ですよ。


そのために、しっかり復習しましょう。


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問題1

座礼のイラスト(男性)

解答

問1

問1

問2

問2


解説


タカ
タカ

等級別原価計算では2つの方法が考えれられます。どちらの場合がでても対応できるようにしよう。


問1



等価係数を用いて1つの製品として数量を計算します。


解き方の手順
①1級品+2級品の全体を1つの製品として原価計算
②原価計算した完成品を等価係数⇒積数の比で原価を按分


計算方法のイメージ

等級別・アウトプット


1,原料費

原料費・積数


2,加工費

加工費・積数


3,ボックス図

ボックス図・平均法


※減損は平均的に発生しており、平均法で計算するため、計算上考慮しないことになる。


材料費

※1 528,300+622,400=1,150,700

期末仕掛品:(1,150,700+5,756,400)÷(10,300+2,200)×2,200=1,216,600

完 成 品:(1,150,700+5,756,400)÷(10,300+2,200)×10,300=5,695,900
      または差額


加工費

※2 56,180+85,468=141,648

期末仕掛品:(141,648+2,503,000)÷(9,100+1,312)×1,312=333,248

完 成 品:(141,648+2,503,000)÷(9,100+1,312)×9,100=2,311,400
      または差額


4,按分


積数を用いて以下のように按分します。

原価の按分


5,完成品単価


チェックポイント

              完成品単価は実際数量で求める。


1級品:(3,041,500+1,397,000)÷5,500=@807

2級品:(2,654,400+914,400)÷6,000=@595


タカ
タカ

もし、それぞれ1級品・2級品の当月投入額を求められた場合は逆算で計算しましょう。


問2



解き方の手順
①当月製造費用を等価係数⇒積数を使って1級品・2級品に按分
②各等級製品ごとに原価計算をする


計算方法のイメージ

計算方法・インプット


1,材料費の按分

①各等級品の当月投入量を計算し、等価係数から積数を求める。(問1と同じなので計算は省略)

②当月材料費の按分

5,756,400÷(5,620+5,040)=@540
1級品:@540×5,620個=3,034,800
2級品:@540×5,040個=2,721,600


2,加工費の按分

①各等級品の当月投入量を計算し、等価係数から積数を求める。(問1と同じなので計算は省略)

②当月加工費の按分

2,503,000÷(6,136+3,876)=@250
1級品:@250×6,136=1,534,000
2級品:@250×3,876=969,000


原価計算・等級別


3,1級品の計算

・月末仕掛品

材料費:(528,300+3,034,800)÷(5,500+920)×920=510,600

加工費:(56,180+1,534,000)÷(5,500+736)×736=187,680

合 計:510,600+187,680=698,280


・完成品:(528,300+3,034,800+56,180+1,534,000)-(51,600+187,680)=4,455,000


・完成品単価:4,455,000÷5,500=@810


4,2級品の計算

・月末仕掛品

材料費:(622,400+2,721,600)÷(6,000+1,600)×1,600=704,000 

加工費:(85,468+969,000)÷(6,000+960)×960=145,444

合 計:704,000+145,444=849,444


・完成品:(622,400+2,721,600+56,180+1,534,000)-(704,000+145,444)=3,549,024


・完成品単価:3,549,024÷6,000=@592


参考ページ

【簿記2級】「等価係数」・「積数」の使い分けが重要!等級別原価計算
今回は総合原価計算のなかでも「等級別原価計算」を扱います。 完成品原価をどのように等級別に按分するかが重要な原価計算になります。 組別原価計算は作業工程自体で異種製品を作成していましたが、等級別原価計算は製品は同じで原価を各等級に按分します。 組別は仕掛品の計算から別に計算し、等級別は仕掛品の計算は1つです。


問題2

手紙を運ぶ鳥のイラスト


解答

パーシャルプランとシングルプラン


解説

1,生産量の整理


2,差異分析

①材料費差異

標準消費量:6kg×800個=4,800kg

数量差異:(4,800-4,950)×50=△7,500

価格差異:(4,800×50)-262,000=△14,500


②労務費差異

標準消費量:5h×920個=4,600h

時間差異:(4,600-4,800)×40=△8,000

賃率差異:(40×4,800)-178,000=14,000


③加工費分析

基準操業度:固定製造間接予算額300,000÷(標準配賦率80円-変動予定配賦率30円)=6,000h

標準操業度:920個×6h=5,520h

予算差異:(@30×6,200h+300,000)-490,000=△4,000

能率差異:(5,520h-6,200h)×@80=△54,400

操業度差異:(6,200-6,000)×@50=10,000


本問では固定費分から発生する分も能率費に含めるため能率費の計算は@80(50+30)となり、操業度の計算は能率費分を除いた(6,200h-6,000h)となっています。


3,勘定記入


チェックポイント

パーシャルプランでもシングルプランでも月初・月末の仕掛品の額は同じになります。


月初仕掛品

材料費:300円×300個=90,000

加工費:(労務費200+製造間接費480)×300個×0.6=171,600


月末仕掛品

材料費:300円×100個=30,000

加工費:(労務費200+製造間接費480)×100個×0.4=57,200


製品:@980×1,000個=980,000


パーシャルプランとシングルプランの記入方法


パーシャルプラン

投入量:実際数量×実際単価=実際数量(差異が発生する)


シングルプラン

投入量:標準数量×標準単価=標準数量(差異は発生しない)


パーシャルプランとシングルプランの違い


参考ページ

【簿記2級】工業簿記で最重要項目はこれだ!「差異分析」
前回は標準原価計算を解説しました。標準とはつまり予算のことでした。企業の経済活動上、予算通りに行くことはまれです。そこで、予算と実績の差異の計算方法を解説します。この「差異分析」...


第3問

お辞儀をしている業者のイラスト(荷物あり)


解答

問1

全部原価計算


問2

直接原価計算


問3

固定費調整


解説

問1

1,製造間接費の配賦額

(4,625,000+7,500,000)×80%=9,700,000


2,期末仕掛品の計算

ボックス図1


①材料費の計算

24,500,000÷98,000×2,000=500,000


②加工費の計算

14,300,000+9,700,000=24,000,000

24,000,000÷100,000×1,000=240,000


③合計

500,000+240,000=740,000


④完成品

差額より48,930,000


3,期末製品棚卸高

ボックス図2


期末製品棚卸高

48,930,000÷100,000×3,000=1,467,900


原価差異の算定

9,700,000-11,920,000=△2,220,000(不利差異)⇒原価に加算


問2


1,変動製造費用の算定

4,625,000×80%=3,700,000


2,期末仕掛品原価

ボックス図3


①材料費の計算

24,500,000÷98,000×2,000=500,000


②変動加工費の計算

18,000,000÷100,000×1000=180,000


③合計

500,000+180,000=680,000


④完成品

差額より1,288,200


3,期末製品棚卸高

ボックス図4


42,940,000÷100,000×3,000=1,288,200


4,原価差異

(3,700,000+7,500,000)-11,920,000=△720,000(不利差異)⇒原価に加算



問3


全部原価計算と直接原価計算の違いは固定製造間接費から発生する。



タカ
タカ

つまり固定製造間接費を以下のような原価計算のように計算することになります。


固定製造間接費


1,固定製造費の予定配賦額

7,500,000×80%=6,000,000


2,期末仕掛品原価

6,000,000÷100,000×1,000=60,000


3,完成品原価

差額:5,990,000


4,期末製品原価

5,990,000÷100,000×3,000=179,700


5,完成品原価

差額:6,100,300


6,固定費調整額


チェックポイント

期首仕掛品・製品に含まれる固定製造費用全部原価計算の利益にマイナス

期末仕掛品・製品に含まれる固定製造費用全部原価計算の利益プラス


固定費調整の計算


参考ページ


【簿記2級】直接原価計算と固定費調整の解き方マニュアル!
標準原価計算の解説も完了しました。 今回からは、直接原価計算の解説を行います。 直接原価計算は今後のCVP分析にもつながる重要な内容です。 特に、CVP分析は実務でも使える内容ですので、今回の直接原価計算をしっかり理解しましょう



問題4

酔いつぶれた人のイラスト(女性)


解答

問題4


解説

1,貢献利益の計算

貢献利益


a,損益分岐点売上高・損益分岐点販売量

売上高:100X-変動費:50X-固定費120,000(販売費20,000+販管費20,000+固定間接費20×4,000)=0

50x=120,000

x=2,400個

売上高:2,400個×@100円=240,000


b,損益分岐点比率

損益分岐点売上高240,000÷売上高100個×@4,000個=60%


c,安全余裕率

1-60%=40%

安全余裕額

売上高100個×@4,000個-損益分岐点売上高240,000=160,000


d,希望営業利益50,000を達成するために必要な売上高

売上高:100X-変動費:50X-固定費120,000=50,000

50x=170,000

x=3,400個

3,400×@100=340,000


f、販売価格が50%高くなった場合の損益分岐点を求めよ

売上高:150X-変動費:50X-固定費120,000=0

100x=120,000

x=1,200個

1,200個×@150=180,000


g、変動費が20%高くなった場合の損益分岐点の売上を求めよ

売上高:100X-変動費:60X×-固定費120,000=0

40x=120,000

x=3,000個

3,000個×@100=300,000


h、固定販管費が60%高くなった場合の損益売上高を求めよ

売上高:100X-変動費:60X-固定費(販売費20,000×160%+販管費20,000×160%+固定間接費20×4,000)=0

50x=144,000

x=2,880個

2,880個×@100=288,000


i、f・g・hを同時に満たす場合の損益分岐点の売上高をもとめよ

売上高:150X-変動費:60X-固定費(販売費20,000×160%+販管費20,000×160%+固定間接費20×4,000)=0

90x=144,000

x=1,600個

1,600個×@150=240,000


チェックポイント

CVP分析は以下の式を変形させることを意識しよう

              売上高-変動費-固定費=0



ニャット
ニャット

上の問題もこの式を変形させて解いてるね
解答方法をイチイチ覚えりより効率いいね!


タカ
タカ

あと必要なのは損益分岐点比率・安全余裕率でしょうか?
両者は以下のような関係です。


損益分岐点と安全余裕率
・損益分岐点売上高÷売上高=損益分岐点比率
・1-損益分岐点比率=安全余裕率



損益分岐点比率の計算方法を押さえれば、1から引けば安全余裕率が計算できます。


損益分岐点と安全余裕率


参考ページ

【簿記2級】これだけ!CVP分析はたった1つの式だけで解けます
今回はCVP分析を解説します。 CVP分析は前回の直接原価計算を前提としていますので、直接原価計算が不安な方はしっかり復習しましょう。 また、CVP分析自体は様々な計算方法がありますが、計算方法はたった、1つの式のみを理解することで、あとはその式の展開のみで解けます。 CVP分析を得点源にしましょう。


問題5

シェイカーを振る人のイラスト(男性)


解答

変動費率:10円/時間、固定費:1,000円


解説

1,正常操業圏の判定

40時間×80%=32時間

40時間×120%=48時間

よって、32時間から48時間が正常操業と考えらえる。


2,原価分解

・変動費

(最大操業度間接費1,480-最小操業度間接費1,320)÷(最大操業度48時間-最小操業度32時間)=@10/時間


・固定費

最大操業度間接費1,480-変動費@10/時間×最大操業度48時間=1,000円


固変分解


参考ページ

【簿記2級】これだけ!CVP分析はたった1つの式だけで解けます
今回はCVP分析を解説します。 CVP分析は前回の直接原価計算を前提としていますので、直接原価計算が不安な方はしっかり復習しましょう。 また、CVP分析自体は様々な計算方法がありますが、計算方法はたった、1つの式のみを理解することで、あとはその式の展開のみで解けます。 CVP分析を得点源にしましょう。


タカ
タカ

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