前回は資産除去債務の問題を出しました。
まだ、見ていない方は前回から見てください。
https://bkforworkers.com/4646/
今回の問題の出題意図は以下の通りです。
- 出題意図
- 問題1:基本的な資産除去債務の理解の確認
問題2:複数の資産からなる資産除去債務(短い周期+資産除去債務義務なし)
問題3:敷金の処理

出題意図を確認して回答を確認してください。
問題1
回答
解説
①×4年度末
資産除去債務:500÷1.05^3≒432
建物取得価額:5,568+432=6,000
減価償却費 :6,000÷3年=2,000
利息費用 :432×5%≒22
②×5年度末
利息費用 :(432+22)×5%≒23
③×6年度末
利息費用 :500-(432+22+23)=23(最終年度は差額で計算)
履行差額 :貸借差額
問題2
回答
6,929
解説
本問の場合、機械Aは除去義務はあるが、機械Bは除去義務はない。
また、機械Bは主たる資産である機械Aより短い周期で除去され、更新される。
チェックポイント
①構成資産が主たる資産より短い周期で除去+再取得+除去について法的義務なし
⇒主たる資産の除去に法的義務がある場合、一括して資産除去債務を見積もる。
②割引率は無リスクの税引前の利率を使用します。
取得時の資産除去債務機械
7,500×0.8880(2%、6年の現価係数)=6,660
×1年度末
6,660×1.02≒6,793
×2年度末
6,793×1.02≒6,929
もしくは
7,500×0.9238(2%、4年の現価係数)≒6,929

この問題は問題文のいかつさに比べて計算内容はあっさりですね。こういう問題を瞬殺できると強いですね。
問題3
回答
解説
①原状回復費用=返還不可の敷金、よって6,000円を敷金として計上する。
②敷金を平均的な入居期間5年間で償却する。
6,000÷5年=1,200(償却額)
6,000-1,200=4,800
または、
6,000×4年÷5年=4,800

今回のpdfはこちらからダウンロードできます。
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