簿記2級や3級では帳簿記入の問題は必ず解ける必要があります。
そのなかで、悩むのは帳簿の締め切りではないでしょうか?
大陸式簿記と英米式簿記をちゃんと区別できている方は意外と少ないのではないでしょうか?

タカ
今回はそんな悩みを解決する大陸式簿記と英米式簿記の違いについて徹底比較しています。
今回を最後まで読んで違いをすっきり理解しましょう!
目次
大陸式簿記

概要:厳密さを重視する記帳法。総勘定元帳の記帳については仕訳帳の記帳を前提とする

タカ
大陸式簿記には「純大陸法」と「準大陸法」があります。
- 大陸式簿記の特徴
- 開始記入⇒仕訳帳の記帳が必要なため開始仕訳を前提とする。
(純大陸法:開始残高勘定、準大陸法:諸口勘定) - 決算手続⇒仕訳帳に次期繰越記入を行い、総勘定元帳の勘定口座に転記する。
(純大陸法:閉鎖残高、準大陸法:閉鎖残高)
英米式簿記

概要:簡便さを重視する記帳法。総勘定元帳の記帳については仕訳帳の記帳を必ずしも前提としない。
- 英米式簿記の特徴
- ・開始記入⇒開始仕訳不要(前期の決算手続きにて繰越記入を行うため)
- ・決算手続⇒次期繰越記入を総勘定元帳に直接記入する。同額を貸借反対に記入し次 期繰越記入を行う。(代わりに繰越試算表を作成し正確性の検証を行う)
大陸式簿記と英米式簿記の違いのまとめ
例題

解説
営業取引仕訳仕訳一覧
決算整理仕訳一覧
1,大陸式簿記法(開始残高を用いる方法)
①仕訳帳に期首開始手続き及び期中営業取引を記入
(準大陸式簿記法の場合は開始残高を用いずに貸借両方「諸口」で処理)
②普通仕訳帳の締め切り記入(閉鎖残高を使用)

ニャット
本来は試算表、精算表で集計したのちに行う作業ですが、今回は問題の都合上省略します。
③総勘定元帳の損益勘定・繰越利益勘定・閉鎖残高勘定口座の締め切り
英米式簿記法
①仕訳帳の期首開始手続きを行いなさい。(期中取引は大陸式と同じため省略)
②仕訳帳の期末決算手続きを行いなさい。
③総勘定元帳の現金預金勘定口座の締め切りを行いなさい。
まとめ

タカ
今回の内容は自分で解いてみるのが早いですね。
今回のpdfはこちらからダウンロードできます。
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